#作用機序
18本の記事
- 🌾 Prevotellaと大麦繊維で血糖が変わる人
Cell Metabolism 2015。大麦全粒パンで血糖応答が改善する人としない人を分けたのは腸内のPrevotellaの量だった。食物繊維への反応に個人差が出る仕組みを、土壌の菌叢と作物の関係になぞらえてLoam視点で読む。
- 🍶 酒に弱い腸 — 飲酒と腸内細菌(Llopis 2016)
Gut誌2016。重症アルコール性肝炎患者の便を無菌マウスに移植すると、同じ量の酒でも肝障害が重くなった。腸内細菌の個人差が「酒で肝臓を壊しやすいか」を左右しうることを示した研究を、腸漏れと土壌アナロジーで読む。研究段階の知見として射程を明示。
- 📄 論文紹介: Aravind et al. 2021 — ポリフェノールは腸内細菌と相互作用する
Food Research International 2021。食事由来ポリフェノールが腸内細菌叢・代謝物・宿主健康に及ぼす影響を総説。プレバイオティクス的な側面と、腸内細菌による代謝変換の双方向を整理した。
- 📄 論文紹介: Han et al. 2023 — 糞便移植で解き明かす、4つのポリフェノールが大腸炎を抑える別々のルート
Cell Death & Disease 2023。マウスDSS 大腸炎モデルで、クロロゲン酸・フェルラ酸・カフェ酸・エラグ酸の4つのフェノール酸を比較。マクロファージ欠損や腸内細菌除去、糞便微生物移植(FMT)を組み合わせ、各ポリフェノールが別々の経路(マクロファージ・好中球・微生物代謝物)で炎症を抑えることを示した。エラグ酸はウロリチンA を介し IL-22 依存的にバリア機能を強化。
- 📄 論文紹介: Leeuwendaal et al. 2022 — 発酵食品・健康・腸内細菌叢の総整理
Nutrients 2022。発酵食品が腸内細菌叢とどう相互作用するかを、発酵タイプ別・食品マトリクス別・生菌と非生菌成分別に整理した総説。『発酵食品は人類の食の1万年の伝統』という視点から、現代のメタゲノム研究までをつなげた一本。
- 📄 論文紹介: Leonard et al. 2021 — ヒドロキシケイ皮酸と腸内細菌の相互作用
Compr Rev Food Sci Food Saf 2021 レビュー。コーヒー・全粒・果実に多いヒドロキシケイ皮酸類(クロロゲン酸・フェルラ酸・カフェ酸等)が腸内細菌によって代謝され、逆に腸内細菌組成を修飾する双方向作用をまとめた。
- 📄 論文紹介: Makarewicz et al. 2021 — ポリフェノールと腸内細菌の双方向相互作用
Antioxidants 2021 レビュー。ポリフェノールが腸内細菌をどう変えるか、腸内細菌がポリフェノールをどう変えるか、その双方向性を整理した総説。『ポリフェノールは効く』の前に、『菌が代謝して初めて効く』という視点を提供する一本。
- 📄 論文紹介: Messaoudene et al. 2022 — ベリー由来ポリフェノールが抗PD-1抵抗性を回避する
Cancer Discovery 2022。カムカムベリー由来のポリフェノール『カスタラギン』が、腸内細菌を介して抗PD-1免疫チェックポイント阻害剤への応答性を高めた。Ruminococcus bromii への直接結合という新規機構を示唆。
- 📄 論文紹介: Miyamoto et al. 2024 — 腸内細菌由来の胆汁酸ポストバイオが肝臓を守る
Nature 2024。肝臓の門脈周囲に住む免疫抑制型マクロファージ(Marco+)は、腸内細菌 Odoribacteraceae が作る二次胆汁酸(イソアロリトコール酸)で誘導される。このシステムが壊れると PSC や NASH のような肝炎症性疾患が悪化する。腸菌代謝物が肝免疫を制御する『ポストバイオティクス』の鮮やかな事例。
- 📄 論文紹介: Portincasa et al. 2022 — SCFAとグルコース代謝
International Journal of Molecular Sciences 2022。腸内細菌が食物繊維を発酵して作る短鎖脂肪酸(SCFA)と、インスリン抵抗性・肥満・2型糖尿病との関連を整理した総説。食事→微生物→代謝の鎖をLoam視点で読む。
- 📄 論文紹介: Rodríguez-Daza et al. 2021 — ポリフェノールは『duplibiotic』として腸を整える
Frontiers in Nutrition 2021。ポリフェノールが腸内細菌に対して抗菌作用とプレバイオティクス作用を同時に持つことを提案。著者らは『duplibiotic』という新しい用語でこの二重機能を定義した。
- 📄 論文紹介: Selma et al. 2009 — フェノール化合物と腸内細菌の双方向相互作用
J Agric Food Chem 2009。食品フェノール化合物が腸内細菌によって代謝される経路(脱グリコシル化・脱メチル化・脱ヒドロキシ化)と、逆にフェノールが腸内細菌組成を選択的に修飾する双方向相互作用を整理した古典的レビュー。
- 📄 論文紹介: Silva et al. 2020 — 短鎖脂肪酸が腸と脳をつなぐ
Frontiers in Endocrinology 2020。腸内細菌が食物繊維を発酵して作る短鎖脂肪酸(SCFA)が、神経・免疫・内分泌の多経路を介して脳と双方向に通信するという総説。Loam読者向けに要点を整理する。
- 📄 論文紹介: Tosti et al. 2018 — 地中海食の代謝・分子機序
J Gerontol A 2018。地中海食が心血管疾患・2型糖尿病・がん・不整脈の予防に寄与する代謝・分子機序を、脂質改善・抗酸化・炎症抑制・栄養感知経路・腸内細菌の5つの軸で整理したレビュー。
- 📄 論文紹介: Wong & Yu 2019 — 大腸がんにおける腸内細菌の作用機序
Nat Rev Gastroenterol Hepatol 2019。大腸がんの発症・進展において腸内細菌が関与する機序を『ドライバー菌』『パッセンジャー菌』仮説で整理し、臨床応用への道筋を示したレビュー。
- 📄 論文紹介: Wong & Yu 2023 — 大腸がんの発症・進展・治療における腸内細菌
Nat Rev Clin Oncol 2023。大腸がん(CRC)の発症・進展・治療応答における腸内細菌の役割を、発がん機序・バイオマーカー・治療抵抗性・免疫療法応答の観点から総説。
- 📄 論文紹介: Wu et al. 2021 — 緑茶EGCGが腸内細菌とSCFAを介して大腸炎を軽減
Microbiome 2021。マウス大腸炎モデルで、経口 EGCG(緑茶カテキン)が腸内細菌叢を変え、Akkermansia と SCFA 産生菌を増やして炎症を緩和した。糞便移植で効果が移植可能なことも確認。
- 📄 論文紹介: Zhang et al. 2023 — マイクロプラスチックは腸内細菌を経由して肝臓を傷つける
ACS Nano 2023。ポリスチレン・マイクロプラスチック(MPs)を飲み込んだマウスでは、Akkermansia など有益菌が減り、腸→肝軸を介して肝炎と線維化が進んだ。抗生物質投与と糞便移植で、MPsによる肝障害の大部分が腸内細菌を介していることを示した実験を、土壌アナロジーで読む。