#ランダム化比較試験
6本の記事
- 📄 論文紹介: Chambers 2015 — プロピオン酸を大腸に届け食欲を抑える
Gut誌2015。プロピオン酸を大腸へ標的送達するイヌリン・プロピオン酸エステル(IPE)を用いたヒトRCT。急性投与でPYYとGLP-1が増え摂食量が減り、24週投与で体重増加と内臓脂肪・肝脂肪の蓄積が抑えられたと報告された。
- 📄 論文紹介: Ghosh et al. 2020 — 1年の地中海食介入で高齢者の『虚弱』と腸内細菌が同時に改善(NU-AGE 試験)
Gut 2020。欧州5ヶ国612人の65歳以上を対象にした NU-AGE 試験。1年間の地中海食介入で、虚弱(フレイル)・認知機能の改善と、炎症マーカー(CRP・IL-17)の低下に一致する腸内細菌の変化が確認された。虚弱関連菌はネットワーク周縁、食事で増える菌はキーストーン位置を占めた。免疫老化と腸内細菌をつなぐ大規模介入研究。
- 📄 論文紹介: Jardon et al. 2024 — ポリフェノール介入の効き方は男女で違う、Akkermansia は女性で豊富
Gut Microbes 2024。過体重・肥満の男女37人に EGCG(緑茶)+レスベラトロール(ブドウ)を12週間投与。腸内細菌組成の男女差が大きく、Akkermansia は女性でより豊富。ベースラインの腸内細菌プロファイルから、介入による代謝改善を予測できたのは男性のみ。精密栄養学の観点で重要な RCT。
- 📄 論文紹介: Li et al. 2024 — 難消化性デンプンが腸内細菌を変え体重減少を助ける
Nature Metabolism 2024。過体重・肥満37人を対象にしたクロスオーバーRCT。難消化性デンプン(RS)を8週間補充すると、平均2.8kgの体重減少とインスリン感受性改善が見られ、Bifidobacterium adolescentis の増加と関連した。
- 📄 論文紹介: Rinott et al. 2021 — 自分の「やせ期の便」を凍結保存して体重リバウンドを抑える(DIRECT-PLUS 試験)
Gastroenterology 2021。イスラエル DIRECT-PLUS 試験の付帯研究。減量後にリバウンドが起きやすい時期に、自分の「やせ期」の糞便を凍結カプセル化して飲み直す自己糞便移植(aFMT)を実施。高ポリフェノールの緑地中海食群でのみ、体重リバウンドとインスリン再上昇が有意に抑制された。食事と FMT の相乗効果を示した画期的な RCT。
- 📄 論文紹介: Wastyk et al. 2021 — 発酵食品食は菌多様性を上げ炎症を下げる
Cell 2021。スタンフォードのランダム化比較試験。健常成人を高繊維食群と高発酵食品食群に分け17週間介入。発酵食品群では腸内細菌の多様性が有意に上昇し、炎症マーカーが低下した。『発酵食品をしっかり食べる』ことの実証的な根拠を示した決定的論文。