#多様性
10本の記事
- 🌈 食の多様性が腸内細菌の多様性を支える
Molecular Metabolism 2016。Heiman & Greenway は、食の単一化が腸内細菌の多様性を痩せさせ、多様な食事こそ豊かな腸内生態系を支えると論じた。土壌の輪作と腸活を重ねてLoam視点で読む。
- 🗺️ ヒトマイクロバイオームの地図 — HMP 2012
Nature 2012、ヒトマイクロバイオームプロジェクト(HMP)の基盤論文。健康な成人242名・全身の部位を網羅した大規模調査が示した『菌種は人ごとに違っても、代謝機能は揃う』という原理を解説する。
- 🌱 健康な腸内細菌叢とは何か — Lloyd-Price 2016
Genome Medicine 2016の総説。健康な微生物叢を『特定の菌の集合』ではなく、機能の共有・冗長性・撹乱への回復力という生態系の性質で捉え直す。多様性とは何かを科学的に整理した基準的レビュー。
- 🌾 産業化が腸内細菌を痩せさせた — Sonnenburg 2019
産業化社会の腸内細菌叢は、伝統的な暮らしを続ける人々や産業化以前のヒトに比べて多様性が低く、特定の菌系統が消えている。その差を生んだ要因と健康への含意を論じた Nature Reviews Microbiology 2019 のレビューを、有機農家の視点で読み解く。
- 🌾 ファイバー燃料:食物繊維で腸内細菌を耕す
食物繊維の種類を増やすと腸内細菌の多様性が高まり、短鎖脂肪酸の産生が変わるとする研究をQ&Aで解説。週30種の植物という目安の根拠と、畑の輪作になぞらえた実践のヒントまで。
- 🔬 『善玉菌・悪玉菌・日和見菌』は古い — 腸内細菌の新しい見方
善玉/悪玉/日和見の三分類は日本で広く普及しているが、現代の腸内細菌学ではほぼ使われていない。生態系・多様性・文脈依存性の観点から、より正確な腸内細菌の捉え方を解説。
- 🔬 善玉菌・悪玉菌・日和見菌という分類の誤解 — 腸内細菌を「善悪」で語る危険性
善玉菌・悪玉菌・日和見菌という三分類は、腸内細菌の実態を大幅に単純化している。科学が示す腸内細菌の多様な役割と、「善悪ラベル」の落とし穴を整理する。
- 📄 論文紹介: Wastyk et al. 2021 — 発酵食品食は菌多様性を上げ炎症を下げる
Cell 2021。スタンフォードのランダム化比較試験。健常成人を高繊維食群と高発酵食品食群に分け17週間介入。発酵食品群では腸内細菌の多様性が有意に上昇し、炎症マーカーが低下した。『発酵食品をしっかり食べる』ことの実証的な根拠を示した決定的論文。
- 📄 腸内細菌の『種類の豊かさ』が代謝指標と相関する — Le Chatelier et al. 2013
Nature 2013。292人のメタゲノム解析により、腸内細菌の遺伝子数(=多様性の指標)が低い群で肥満・インスリン抵抗性・慢性炎症が有意に高いことを示した古典的論文。
- 📄 ハッザ族の腸内細菌は季節で入れ替わる|狩猟採集民188人を1年追跡 — Smits 2017
狩猟採集民ハッザ族188人・糞便350サンプルを1年以上追跡した結果、腸内細菌叢は雨季(植物食)と乾季(狩猟肉)で周期的に組成を入れ替えると判明。西洋人でほぼ消えたPrevotellaなどが基盤層として常在していた。Smits 2017(Science)の内容を日本語で解説する。